ニコカテぶろぐ

感性を信じる学習塾経営者のつぶやき

文京区千石、北区西ケ原にて小学生、中学生、高校生を対象とした学習塾を運営しています。

学習習慣を身につけるために

学習習慣を身につけるために塾ができることは何か?

当塾もあれこれと試行錯誤を重ねている。 

 

一つは「小テスト」の実施。

真面目な生徒は、満点を取るためにしっかりと勉強してくる。

小テストは勉強のペースメーカーになりうる。

ただ、小テストは塾側の管理のもとの学習。自発的ではない。

 

次にクラス分けや順位を公表することでやる気を植え付ける方法。

負けず嫌いの生徒には大きな刺激となり、自分でどんどん勉強するようになる。

ゲーム感覚で勉強を続け、大学受験まで突っ走ることもある。

しかし、一度の挫折で勉強が嫌いになったり、

大学入学以降の自発的な学習が求められる際に落ちこぼれる人もいる。

常に競争性があるわけではない。

 

そして、私がもっとも力を入れている「わかる喜び」

「考えること」「わかること」に対して楽しい・面白いという想いがあれば、

大学受験でも、社会に出ても前向きに問題に取り組める。

全てを管理されて勉強しても中学ぐらいまでしか勉強は伸びない。

高校生になっても管理されていることに慣れきっているので、

自分で問題集さえも選べない状況になる。

大学受験は受験する大学や学部、受験制度によって勉強の方法は全然違う。

自分で情報収集して、最適の勉強方法を獲得できたものが最短で合格する。 

この経験が大きな財産となるわけだ。

 

悩んで学んで自信をつけて欲しい。

当塾では動画教材を利用しない理由

フレック学習塾では動画教材を利用していない。

それは当塾が「考える場」でありたいからだ。

知識や解法だけを習得する場でも、問題をただ解くだけの場ではない。

生徒には考え、悩み、苦しみ抜いた後に来る理解の喜びを感じて欲しいと思う。

 

問題集にあるたった一行の文言をじっくりと考え抜く時間は貴重だ。

わかりやすい解説や他人にすぐに教えてもらって何か有益なものが残るのだろうか。

 

自分主導で勉強をして欲しい。

動画に誘導されるな。

わかりやすい解説に騙されるな。

「自分一人で解けるまで理解したのか?』常に問いかけろ

解説を読んで、自分で想像力を膨らませ、理解に結びつけろ

 

理解までのプロセスを重視することで、積み上がるものが全く違うと考えている。

長く厳しい過程だが、それは必ず人生を豊かにしてくれると確信している。

????が飛び交う教室でありたいものだ。

 

 

追記:

当塾に動画教材を勧めていただいた方々には感謝しており、その有用性も認識しています。生徒には個人で契約して利用することを勧めています。

優秀な人材をこの業界に引き込みたい

人に教えることが好きだ、という人は世の中に多くいる。

学生時代に塾や家庭教師のバイトが充実していたという人もいるだろう。

しかし、大学卒業後に学習塾へ就職する人は少ない。

考えられる理由として

  1. 教育業界よりも興味のある業界がある
  2. 教育業界は興味あるけど激務(という印象)
  3. 給料が安い

1の理由は、積極的に他の仕事を選んでいるので良いとして、2と3の理由は解決可能な理由だと考えている。

業務効率を高める。

社員には必要最低限の業務を求め、とにかく授業に集中してもらう。そのために業務ツールを活用し、業務効率を極限にまで高める。無駄な報告、会議はやめて、とにかく授業に集中してもらう。

無駄なコストをかけない

折り込みチラシなど効果が薄い広告はやめる。というか広告なんていらない。良い指導をしていたら口コミで生徒は集まる。固定費を下げる努力をする。家賃は重要。割安な家賃の物件を借りること。

生徒が自ら勉強する環境・機会を作る

自習室や小テストなど生徒が自ら勉強する仕組みを作る。塾側が手取り足取り教える環境は講師側が疲弊するだけだし、何よりもそんな環境で勉強した生徒は大学受験以降で挫折する可能性が高い。

授業料を安くしない

生徒を集めるために授業料を割り引いたりしない。期間限定で入塾金無料とか、先に入塾金を払った人達に対して不義理だと思う。

社員の話に耳を傾ける

社員は経営者とはマインドが違う。経営者目線で働いて欲しいなどと思うのは愚かな考えで、社員は家族を持ち、プライベートを持っている。そのことを念頭に置いて、年間勤務スケジュール、1日の労働時間を調整する。

 

上記はすべて「質の高い指導」につながってくる。

それがすべてを好転してくれる。

 

私は塾の経営者として、質の高い指導を一人でも多くの生徒に提供したいと考えている。

そのために、優秀な人材が教育業界に入ってきてくれるような環境を用意するのが自分の使命だ。

 

そんなことを考えながら日々、試行錯誤をしている。

質問よりも大事なこと

指導においてもっとも重要で、楽しいのが「生徒からの質問」だ。

問題を通して、今まで理解できなかったことがパッとわかるようになる。

これは高学年になればなるほど、顕著に現れてくる。

よって、当塾ではとにかく質問しやすい雰囲気を作っている。

長く通ってくれている高校生は、よく質問してくれるし、しっかりと考えてから質問をしてくる。

当塾に入りたての塾生でよくあるパターンとして

 

塾生:「先生この問題がわかりません」

講師:「何がわからないのか、解答をまず読んで明確にしてみて」

塾生:「・・・・・」

講師:「解答をじっくり読んで、ここが理解できません、という箇所を線引っ張ってきても良いよ」

塾生:(数分後)「ここがわかりませんでした」

講師:「なるほど。ここは理解が難しいところだね。分散というのは平均値からのばらつき具合を見ているわけだから、各データに数値を加減しても同じだけ平均値も加減されるから、ばらつき具合は変わらないのだよ。各データを2倍、3倍したら平均値も2倍、3倍されるからばらつきも2倍、3倍と変わってしまうけどね。2X-2X'=2(X-X')みたいにね。

 

など、まず生徒側が何がわかっていないのかを自分で把握する癖を持ってもらうことにしている。

これは目の前の問題に対して、限界まで考えるという姿勢を持ってもらうためだ。ただ質問ができるだけでは成績は伸びない。本番では誰にも質問できないのだ。

 

また、教える側としてもピンポイントで教えることができるので、一人の生徒に時間をかけなくて済む。当塾のように複数の生徒を同時に教える教室では必須のスキルだ。

 

 

行動したことで新しい可能性を掴む

当社は副業を推奨している。

塾以外の接点を持つことで講師としても成長してほしいからだ。

そのため、当塾では授業前に会議をしたり、生徒獲得のためのビラ配り等の業務は一切おこなっていない。

授業に集中してもらいたいし、何よりも空いた時間を有効に活用してほしいと考えている。

しかし、空いた時間を有効にと言われても何をしたら良いのかわからない、という人も多いだろう。

 

自分が何ができるのか、何をしたいのか、世の中が何を求めているのか、

そんなことを考えるだけでも良い勉強になる。

そして、そこに行動が加わることで日々の生活が充実してくるのではないだろうか。

 

西ヶ原教室長の高橋君が学びエイドという動画授業サイトで講師を始めた。

特に私が勧めたわけでもなく、自分から提案して講師になったようだ。

本人曰く、まだまだ荒削りなところが多くこれから改善していきたいとのこと。

彼は行動することで新しい可能性を掴んだわけだ。

とても素晴らしいことだし、影ならがら応援したいと思う。

 

www.manabi-aid.jp

 

問いかけ続けて

夏期講習が無事、終了した。

それぞれの生徒がよく頑張ったが、今年は高校生が特に頑張った印象だ。

自分がどの科目のどの分野が苦手なのかを把握し、

どのような勉強が必要なのかを自覚している生徒が増えた。

やっと自分がすべき勉強を問いかけ続けた効果が見えてきたようだ。

これはとても嬉しいこと。

 

塾運営としては、来年あたりから景気後退が来そうな予感がするので、

いろいろ準備していこうと思う。

学習業界は景気に関係ない(むしろ不景気の方が先行き不安から活況になる)と言われているが、歪みはいろいろなところで出てくるものだ。

 

塾経営も何が必要なのか、常に問いかけ続けなくてはならない。

 

 

日々の生活に余裕があること

この数ヶ月、生徒数が増えている。

あいかわらず広告を打っていないし、3階に教室を移動させたことで視認性は低下したわけで、入り口は狭くなっているはずだ。

 

一方で教室は3倍に広くなり、自習席が充実している。自習席の机は、各々が独立しているので、隣の生徒との距離感に苦労することはない。

段々と利用者も増えてきている。

 

学習塾のミッションとしては

・学習量を増やす

・自分で勉強する力を付ける。

・成績(学力)をあげる。

ということであり、学習環境と講師力が重要。

だとしたら

路面店よりも人通りが少ない落ち着いたところ

・広告費をかけずに講師の給料を上げる。

など、ひたすら授業の質を上げていけば良いのだ。

双方、望みもしない面談や説明会などいらない。

会議なんかも頻繁に、ましてや定期的にする必要もない。

いろいろなことに手を出しすぎた結果、疲れてしまって授業にならないなんて論外。

「忙しい」とか「寝てない」なんて言っている講師はプロ失格だ。

 

授業に集中するために日々の生活は余裕を持ちたいものだ。