ニコカテぶろぐ

感性を信じる学習塾経営者のつぶやき

文京区千石、北区西ケ原にて小学生、中学生、高校生を対象とした学習塾を運営しています。

最終的に塾は不要となれ

うちの塾は、授業を一切しない。

個別に新しい単元の説明をしたうえで、各自問題を解いてもらう。

解いている様子を横から見て、ツッコミを入れたり、

疑問のある生徒からの質問を受けている。

 

体験授業でも同じように、問題を渡してひたすら解いてもらう。

面白い話をしてくれる先生がわかりやすい授業をしてくれるわけではない。

小学生には面白くないだろう。

実際、小学生の体験授業からの入塾率は中高に比べて低い。

 

小学生は、どの問題を解いたら良いか、こちらから指示するが、

中学生は自分でどの問題を解くべきか、自分で考えてもらっている。

高校生に至っては、解説を各自読んで、自分で考えるようにしてもらっている。

そして、最終的に気付くのが、

 

「えっ!塾不要じゃん。。。」

 

自分で参考書を引っ張り出し、考えられる生徒には、塾は不要だ。

むしろ、最短で思考をクリアにしてくれる授業は、生徒たちの貴重な「学ぶ」機会を奪っているのではないかと思う。

最近、小学生の生徒達が自ら学ぶ姿勢を見せてきた。

塾に来て、何も言わないでも問題集を取り出し、解き始め、質問をしてくる。

「学ぶ」姿勢が身についてきたようで嬉しい。

 

わかりやすい授業を受けた生徒が、わかりにくい社会に出ていくようにしてはならないと思っている。

 

保護者の方々から早期の学力向上を求められる中で、

この理想をどれだけ実践できるか、

それがこの仕事の醍醐味だと思っている。