ニコカテぶろぐ

感性を信じる学習塾経営者のつぶやき

文京区千石、北区西ケ原にて小学生、中学生、高校生を対象とした学習塾を運営しています。

自然現象や社会認識を学ぶこと

最近の入試問題は文章が長い。長文や与えられたデータから必要な箇所を読み解き、まとめ、結論を出す。そんな問題が増えている。一方で世の中にはAIの技術が進歩し、文章やデータを処理し、人間はその結果のみを使う。各種説明書も文章はできるだけ省き、絵やフロー図が書かれている。

大人がテクノロジーの発達や企業努力による利便を大いに享受する一方で、子供達はより抽象的な事務処理に頭を悩ませているのはとても対照的だ。社会規範や一般常識に欠ける子供にとって、大人が期待する解答プロセスを辿ることは酷なことである。一心不乱に計算をし続けたり、普段使わない漢字を覚えることでは対応できない。

一般的に数学や算数は頭を使う学問として認知されているが、子供達にとっては理科や社会を学ぶことでも、思考プロセスが強化されると考えている。それは単なる用語の暗記ではなく、自然現象や社会認識を理解することで、未知からの発展を得るのだろう。

点数や合格校だけではなく、学習の捉え方で将来が変わってくる時代が来ている。