ニコカテぶろぐ

感性を信じる学習塾経営者のつぶやき

文京区千石、北区西ケ原にて小学生、中学生、高校生を対象とした学習塾を運営しています。

他人だから言えることもあるんです。

来月で当社も8期目となる。

学習塾として様々な生徒と向き合ってきた。

全ての生徒に完璧に指導できたということは当然にないし、悔しい気持ちや申し訳ない気持ちになることも多々あった。その度に次はこういう指導をしようという想いを積み上げてきた。

ここ数年は偏頭痛が酷くて、昔みたいにフル回転できないが、優秀な講師陣に恵まれて指導の厚みが出てきて嬉しい。私とは違うタイプの先生達なので学ぶことも多い。ありがたいことだし、昔から運は本当に良いと思っている。

また、あの生徒はどうしてるかな〜と思うことがある。私は常に生徒目線なので、保護者と意見が相違するケースがある。多くのケースで退塾されてしまうのだが、親の理想と生徒の現実にギャップがあるケースは本当に辛い。

「親としては有名校に行かせたい、自分は努力して合格できた、だから子供もできるはずだ」

そんな思考を持っている親が子供に課すプレッシャーは半端ない。

子供は成績が数字として現れる中学生くらいから自分の能力を客観的に把握する。そして、高校生になると周りと比べ、親の期待と将来に対するプレッシャーで押し潰されそうになる。

先天的に理解力が劣る生徒さんもいる。そういった生徒には現状にあわせた学習が必要なのにそれを凌駕するプレッシャーを与えてしまう。周りと比較される。自分の理解力や暗記力が劣ることをなんとなく気づいているのに。。。

そんな生徒は以前に教えられたことを忘れていると本当に悲しい顔をする。そのまま闇に落ちてしまうんではないかと思ったことは一度や二度ではない。

私はそんな生徒たちには絶対プレッシャーを与えない。彼、彼女達のペースにあわせて「わからないことは悪くない」「忘れることは当然だ」ということを何度も伝えて、いろんな角度から解法を教えてきた。わかるって素晴らしいことだし、考えるってことは誰でもできる。自分のペースで勉強すれば良い。誰も悪くない。

 

明らかに理解力が劣る子はいます。勉強との付き合い方を間違えると取り返しのつかないことになります。自分の子供の理解力が劣っていることと正面から向き合っていますか、勉強方法や気合いだけで克服できると思っていませんか。まずは親が向きあってください。子供が正直に学べる環境を作ってあげてください。多くの生徒を見てきた他人だから言えることもあるんです。

 

以上、生意気なことを言ってすいませんでした。8期も頑張ってきたということでご容赦ください。